低コストでDC機!!スコーピオンDCvs18クラドDCの日米比較!

ベイトリール

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キィーーーーーンと特徴的な電子音を鳴らし安定したキャストを行うことができるDC機。

そのブレーキングはマニュアルブレーキでは得られない計算された、安定した飛距離とライントラブルを抑えるいいとこ取りなブレーキングになっている。

そんな初心者にはありがたいDC機ですが、何と言ってもネックはその高額な価格帯

アンタレスDC、カルコンDC、メタニウムDCなど5万、6万となかなか手が出ない。。

しかしそんな中で低コストバサーでも手が出せそうなDC機がある

それがスコーピオンDCとクラドDC

スコーピオンDCは2021年発売の国内モデルのDC機で、低価格DC機として人気があり、多くの方が利用されています。

他にもさらに安いSLX DCもありますが、今回は中価格帯のスコーピオンとクラドの2機種を比較したいと思います。

SLX DCとスコーピオンDCの比較はこちら

クラドDCですが、こちらは2018年にUSシマノで発売されたDC機です。日本国内での販売はありませんが、話題になっており、ネットでは輸入品の購入ができます。

この記事では、この2機種の比較をしていきたいと思います。

22クラドDCの詳細スペックとスコーピオンDCとの比較はこちら

スコーピオンDCと18クラドDCのカタログ値比較

まずはカタログ値の比較をしていきたいと思います。今回は一番需要がありそうなHGでの比較をしていきたいと思います。

21スコーピオンDC18クラドDC
ギア比7.47.4
巻き取り量79cm79cm
自重215g221g
最大ドラグ力5.5kg5.0kg
ラインキャパ(lb/m)12/130、14/110、16/10010/109、12/100、14/82
ベアリング数88

数字を並べた感じでは大きな差はみられませんが、若干スコーピオンDCの方が軽く、ラインキャパも多くなっています。

以下順番に見ていきたいと思います。

ギア比

ギア比は、17スコーピオンDCでは差がありましたが、21スコーピオンDCとの比較では両者違いはなくなっています。

DC機は比較的遠投向けとしての利用と、カバーへの打ち込みなど不意な抵抗を受ける場面での利用を目的に考えています。そうなると回収効率が良い、手返しが良いなどの理由から巻き取り量は多いほうが良いですね。

21スコーピオンDCはさらにギア比の高いXGモデルが存在します。
ハンドル1回転の巻き取り量も91cmとなりますので、好み、利用するシチュエーションに合わせて選択できるようになっています。

自重

自重ですが差は6gです。軽いリールでは180、90gのリールがありますが、今回の2機種は両者210g以上です。

自重は一概に軽ければいいという物でもないのですが、長時間の釣りでは地味にその違いを感じます。ここでは両者少し重い部類に入ると思いますので、たとえ6gでも長時間の利用においては差が出てくるのかもしれません。

ただ、スコーピオンの方がラインキャパが多くなっていることから、実際は軽量化された分も糸巻き量が多く巻かれることで、実質の重量差はほぼ無いと思います。

ドラグ力

最大ドラグ力とはドラグを目一杯締めた時にドラグが滑りだす(糸が出始める)力です。つまりそのリールのドラグ調整幅の限界は何キロかを表します。

このドラグ力ですが、どのような場面で重要になってくるのでしょうか?

まずはフッキングを行うタイミングです。

フッキングではかなりの負荷がかかります。ドラグ力が弱いとフッキング時のかかりが甘くなってしまう場面があります。

後は魚がカバーへ入り込んでしまった際に引き出す力が弱くなってしまうことが考えられます。

力を最大限に加えることができず、引きづり出すのに少し苦労するかもしれません。

これらのことを考えると0.5kg多いスコーピオンにアドバンテージがありそうです。 

ラインキャパ

ラインキャパですが、スコーピオンの方が約20m多く巻けるスペックになっています。遠投を考えるケースでは20m多く巻けるスコーピオンが優位です。

どうしても素人バサーではラインブレイクもあるため、多めに巻けるのは助かります。しかし、多く巻くことで飛距離が落ちることも考えられるので、ここは一長一短といった感じでしょうか。

採用技術の違い

では次に採用されている技術を比較していきます。

DCユニット

まずはDC機の脳、DCユニットの比較です。

21スコーピオンDC18クラドDC
DCユニットI-DC5I-DC4

ここはスコーピオンDCの圧勝でしょうか。クラドDCに搭載されているI-DC4は約10年前のDCユニットです。チューニングなどはされているとは言え、電子機器については最新に勝るものはありません。

スコーピオンDCに搭載されているDCユニットは内部ダイヤル3×外部ダイヤル5でセッティングが可能です。

内部ダイヤルで使用ライン種別を指定し、投げる物、コンディションなどに応じて外部ダイヤルで5段階の設定を行うことができます。

I-DC5はスプール回転数に応じて最適なブレーキングを行ってくれるようです。

マイクロモジュールギア

17スコーピオンDCではマイクロモジュールギアが搭載されておらず、巻き心地はクラドDCに軍配があがっていましたが、21スコーピオンDCにはマイクロモジュールギアが搭載され、クラドDCと肩を並べる巻き心地となりました。

また、21スコーピオンDCにはMGLスプールも採用され、確実にクラドDCを上回ってきています。

ここで番外編 アンタレスDC7

ここで少し番外編です。それがアンタレスDC7です。

シマノフラッグシップモデルであるアンタレス初のDC機です。当時価格は6万円程度でしたが、今は中古で2万円中盤で購入することが可能です。

古くても高いスペック!

アンタレスDC7
ギア比7.0
巻き取り量79cm
自重250g
最大ドラグ力5.0kg
ラインキャパ(lb/m)12/140、14/120、16/110、20/90
ベアリング数11
DCユニット4×8DC

やはりシマノ最高峰リールだけあって、10年たっても通用する高スペックになっています

マイクロモジュールやHAGANEボディなど新しい技術は搭載されていませんが、ベアリング11個による巻き心地や、アンタレスの特徴でもある鏡面金属ボディーによる剛性の高さなど引けを取らない性能になっています。

DCユニットについてはスコーピオン等に搭載されている物とは別系統の上位機種に採用されている4×8DCユニットになります。

コンピューターの明確な違いはわかりませんが、I-DC5が最新になるのでここは劣るのかもしれませんが、設定の粒度はその名の通り4×8段階となっており、細かいセッティングによる最適化でコンピュータ性能を十分にカバー可能です。

良質な中古を見つけた場合はこの選択肢も十分にありですね!

まとめ

ここまで比較するとやはり21スコーピオンDCが優勢かと思います。
21スオーピオンDCはやはり中価格帯リールでかなりの高コストパフォーマンスモデルになっていると思います。

シマノ(SHIMANO) 両軸リール 21 スコーピオンDC
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