【おかっぱり遠投にも最適】ベイトリールのSVSブレーキの基本設定方法を紹介

ベイトリール

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ベイトリールのブレーキセッティングがうまくいかず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

スピニングリールは、比較的簡単に誰でも扱うことができるのですが、ベイトリールはキャスティングに慣れないと、バックラッシュ(ライントラブル)が発生してしまいます。

また、ブレーキセッティングがうまくできていないと、リール本来の飛距離を引き出すこともできません。

この記事では、バックラッシュを抑制しながらも、リール本来の飛距離を引き出せる、SVSブレーキ設定方法の基本を紹介します。

SVSブレーキシステムとは

SVSブレーキは主にシマノのベイトリールに採用されている遠心ブレーキシステムになります。

ベイトリールのブレーキ設定は大きく3種類あります。

1.SVSブレーキ(遠心)
2.マグネットブレーキ(磁力)
3.DCブレーキ(デジタルコントロール)

ブレーキシステムの中で、マグネットブレーキやDCブレーキは基本的にリールについているダイヤルを回して調整を行うため、比較的簡単にブレーキ調整することが可能で、初心者の方でもイメージし易いと思います。

しかし、SVSブレーキは設定方法が他のブレーキシステムと異なり、リールのサイドカバーを開けて、スプールについているパーツ(ブレーキシュー)を動かして設定する必要があります。

SVSブレーキは一見手間がかかり、面倒く感じますが、ブレーキシューの設定は頻繁には行わず、釣り場で状況に合わせた調整は外部ダイアルのみで行うことが可能です。

外部ダイアル以上に設定を変更して精度高く釣りがしたい方は、ブレーキシューの設定を変更すれば良いですが、初心者の方やビギナーの方は外部ダイアルの調整だけでも十分に環境に合わせた調整ができます。

SVSブレーキは遠投に最適

SVSブレーキは設定の手間はありますが、それ相応のメリットがあります。

その一番のメリットがキャストから着水までのブレーキ強度が一定ではないことにあります。

SVSブレーキは遠心ブレーキを採用していますので、遠心力が強い(スプール回転が早い)際にはブレーキが強くなり、遠心力が弱い(スプール回転が遅い)際にはブレーキも弱くなるようになっています。

この仕組みにより、キャスト直後のスプールが高回転するタイミングでは、バックラッシュを抑制するためにブレーキは強くかかりながらも、スプール回転速度が落ちてきたら、ブレーキが弱まり、限界まで飛距離を伸ばすことが可能になります。

つまり飛距離を狙ったおかっぱりの場合にはSVSブレーキが最適だということになります。

一方でマグネットブレーキは基本的には常に一定のブレーキがかかった状態でのキャストになるため、キャスト後半での失速が顕著になります。
※高価格帯のリールでは、スプール回転速度によりブレーキ強度が変わる機種も出てきています。

その反面、マグネットブレーキは近距離やテクニカルなキャストなど、キャスト時からスプールが低回転の場合には安定したキャストが可能になります。

DCブレーキもデジタルコントロールにより、スプール回転数に合わせブレーキ強度を変えることができるため、最適なブレーキングが可能になりますが、そもそもリールが高額になってしまいます。

最近は低価格帯のリールにもDCブレーキが採用されるようになりましたが、SVSブレーキの自然なブレーキングとは違うため、少し違和感を感じる方もいるように思います。

それぞれブレーキシステム毎にメリット、デメリットがありますが、おかっぱりプレーヤーに取ってSVSブレーキはおすすめです。

SVSブレーキ設定の基本

まずSVSブレーキの設定を始める前に、メカニカルブレーキをゼロポジションにする必要があります。

メカニカルブレーキはゼロポジションから動かさない

メカニカルブレーキはゼロポジションから動かさない

メカニカルブレーキとは、ハンドル側のサイドカバーについているキャップのようなパーツで、スプール軸に対して締め付け調整を行うことができます。

メカニカルブレーキの調整方法は、まずメカニカルブレーキを緩め、スプールを親指で左右に動かしカタカタ言う状態にします。

そこから徐々にメカニカルブレーキを締め、スプールがカタつかなくなるところまで締めます。この締め込み時に少しでも緩めればスプールがカタつく境となる限界点をゼロポジションといいます。

メカニカルブレーキは基本的にはこの状態から変更することはありません。

SVSブレーキの基本は自分の力量に合わせた限界を求めること

良くあるSVSブレーキの設定方法では、ブレーキシューMAX、外部ダイアルMAXの状態からだんだん弱くしていく方法が紹介されることが多いのですが、経験上から、ブレーキシューは半分ON(4つの場合2つ、6つの場合3つ)、外部ダイアルMAXから始めることをおすすめします。

全てMAXではあからさまにブレーキがかかりすぎますので、調整していくと結果的にはこの中間近辺で落ち着くことが多いと考えています。

この状態からキャストして、バックラッシュせず、まだブレーキを弱くできると感じた方は外部ダイアルを弱めていき、まだまだ余裕があれば、ブレーキシューを1つOFFにし、再度外部ダイアルをMAXから調整を行い、自分好みのブレーキを設定します。

一方、キャスト時にバックラッシュしてしまったなど、ブレーキを強くしたい方はブレーキシューを1つONにして外部ダイアル調整を行ってください。

大抵の釣り人は、この3パターンにブレーキシューの設定は収束します。

ブレーキ設定の最適な強度を見つける際は、キャスト中には親指でのサミング(ブレーキング)は不要で、着水時にサミングするくらいの設定を探すのが良いでしょう。

キャスト中のサミングは難易度が高いので、普通の方が快適に、変に疲れずに釣りをするには、これくらいのブレーキ強度がちょうど良いと思います。

キャスト変化に合わせSVSブレーキの設定見直しも必要

1つ注意点なのは、自分がうまくなった際にも、SVSブレーキの設定見直しが必要だと言うことです。

この点、忘れがちなのですが、リール購入当初や、釣りを始めたころから、だんだん時間が経過してくることで、自分のキャスト能力が上がり、ブレーキ設定が最適ではなくなることがあります。

慣れてしまうので、ブレーキに不満を感じることはないので、なかなか気づかないですが、少しキャスティングがうまくなった(慣れた)タイミングで、設定見直しをしてみると、意外と飛距離が伸びることがあります。

これは、多くの釣り人が忘れがちなのですが、結構この見直しで飛距離伸びる方は多いと思います。

最後に

SVSブレーキはすごく良くできたブレーキシステムです。最近ではDCブレーキの性能が上がり、多くのプロにも使われるようになっていますが、自然なフィーリングでコスパの良いブレーキシステムとしての地位は揺るぎません。

是非みなさんもSVSブレーキの設定を最適化し、快適な釣りを楽しんでください。