シマノのハイクラススピニングリールのツインパワーが約4年ぶりにリニューアルされました。
今回のツインパワーはあの村田基さんも100点だとおっしゃっており、かなり高い評価を得ています。
※ステラは120点ともおっしゃっています。
この記事では、シマノのハイクラスリール ツインパワーについて紹介します。
24ツインパワー基本スペック
モデルは2000番台から5000番台までラインナップされており、幅広い釣りで活躍することが可能です。
自重は2000番で175g、5000番で265gとなっています。このツインパワーのコンセプトはしっとりした高級感の実現であるため、あえて高級感のある重さを持たせしっとりした巻心地を実現しています。
ヴァンキッシュ 2000番:145g
ステラ 2000番:170g
シマノのスピニングリールは大きく2つの系統に分類することができますが、ツインパワーはステラをトップとする系統(コアソリッド)に所属しており、しっとり滑らかで高級感の高い系統に分類されます。もう1つの系統はヴァンキッシュをトップとする系統(クイックレスポンス)で、軽くクイックなアクションに適している系統になります。
インフィニティループ(スーパースローオシレーター)
すでにステラとヴァンキッシュには搭載されているインフィニティループがツインパワーにも搭載されました。このインフィニティループは、ラインを巻き上げる際のスプールが上下する動きをスーパースローにすることで、ラインをスプールにきっちり高密度で巻きつけることを実現します。
これにより、キャスト時のライン放出をスムーズにすることが可能となり、結果遠投性能が向上しています。
実際にこれはリールを巻いてみるとわかるのですが、リーリング時のブレが最小限に抑えられており、安定したしっとりした巻心地を実現しています。
また、ヴァンキッシュと比較するとやはりツインパワーの方が高級感の増した巻心地となっています。ヴァンキッシュも十分に高級感ある巻心地は実現できていますが、巻き比べをすると明らかな違いを感じることができます。
ぜひお店で優しくハンドルを回してみてください。その差は誰でも感じることができると思います。
前述の通り、ヴァンキッシュとツインパワーはそもそもコンセプトが異なるので、ヴァンキッシュが劣っているというわけではありません。
アルミとCI4+を使ったボディーと金属製ローターによる剛性
ツインパワーのボディーにはCI4+という高強度カーボン繊維が練り込まれた樹脂構造となっています。このCI4+はシマノが独自に開発した高強度カーボンで、シマノ製品には多く採用されています。このカーボンを利用することで、軽量と強度の両方を実現することができています。
また、剛性に対しては高い信頼性を持つツインパワーならではとして、特に負荷のかかるフット部分にはアルミニウムを採用することで、さらに高い合成を実現しています。
比較的価格帯の低いリールでは、負荷がかかった状態でリールを巻くと、左右にブレる(たわむ)ことがありますが、フットに金属部品を採用することで、安心、安定したファイトを可能としています。
さらにローターも金属製とすることで、高剛性と適度な慣性を生み出し、しっとり滑らかな回転フィーリングを実現しています。金属製のローターはステラとこのツインパワーのみ採用されており、この2機種は特別に高い巻心地となっています。
インフィニティクロス
ツインパワーはインフィニティクロスの採用により、ギア歯面にかかる負荷を低減させ、耐久性が約2倍と飛躍的にアップしています。
具体的にはギアの歯の部分の面積を大きくすることで、負荷を分散し効率的に力を伝達することができます。
ツインパワーなど上位機種は価格も高いので、長く使えることはとても重要です。耐久性が上がり、活躍できる年数が増えれば増えるほど、ツインパワーのコスパも良くなると感じます。
まとめ
24ツインパワーはまさに上位機種としてふさわしい出来に仕上がっています。性能はもちろんですが、使っているだけで満足できるような高級感、巻心地を提供してくれます。
また耐久性も上がっていることから、長く使う事もでき、価格は高く見えますが、実は長期的にはコスパも高いモデルと言って良いでしょう。