ゴム製品はよく時間が経つとベタベタしてくるものが多くないでしょうか?
それは加水分解が原因になっています。
リールのハンドルも同様に使っているうちにベタベタしてくることがあります。
この記事では、そのベタベタを解消する方法を紹介します。
そもそもハンドルがベタベタになる原因は?
なぜリールのハンドルなど、ゴム製品はベタベタになってしまうのでしょうか?
それは水分によりゴムの硬化剤が浮き出て、それがベタベタの原因となっています。
ゴムや樹脂には弾力性などをもたらす可塑剤(かそざい)という配合油等が添加されており、経年劣化や保管状態によって、空気中の水分を吸収し、それが表面に移行してくるらしいのです。
ハンドルノブのベタベタの落とし方
それではベタベタを除去していきましょう。
1.ベタベタのハンドルノブを取り外す
まずは作業がしやすいようにベタベタのハンドルノブをハンドルから分解しましょう。
ハンドル部品は数も少なく、比較的簡単にバラすことができます。不安な方は、分解する際に写真を取っておくと良いです。
またリールのパーツリストでも十分かと思いますので、参考にしましょう。

2.重曹水をつけてゴシゴシするだけ!
重曹水を作ります。
分量は適当で大丈夫です。あまり重曹については適切な分量などはないので、濃い目に作成しておけば問題ありません。
重曹はお湯で溶かしましょう。蛇口のお湯で溶かせば問題ありません。
そしてこの重曹水をスポンジや布に付けてベタベタのハンドルを磨いていきます。
ここでは臆せずゴシゴシ磨いていきましょう。どうせベタベタなので思い切ってできます!
メラミンスポンジを利用することでパワーアップ!
ここでポイント
メラミンスポンジを利用して擦ると、よりきれいにベタベタが取れます。
これは個人的に感じた部分で、大きな違いはないのかもしれませんが、100均でも売っていて、ロッドのお手入れにも利用できるので、是非試してみてください。
3.水で洗い流した後はしっかり乾燥させる
ある程度磨き終わったら、水でよく流してください。
よく洗い流せていないと、乾燥後に重曹の粉が残ってしまったりします。
流水で洗った後は水気を取り、日の当たらない場所で乾燥させてください。
この乾燥を待っている間に、せっかく分解したので、ハンドル内の掃除、オイル注油をしてあげましょう。
乾燥後はベタベタが取れているか確認してください。
取れていればOKですが、もしまだベタベタの場合は再度磨いてみるのが良いでしょう。
繰り返し行えば改善されるように思います。

最後に
1.ハンドルを磨くためにノブから取り外す
2.重曹を蛇口のお湯で溶かし重曹水を作る(濃いめでOK)
3.重曹水を布やスポンジに付けハンドルを磨く
4.十分に流水で流し日陰干し
5.ベタベタが取れていなければ3-4を繰り返す
長年愛用しているリールや、中古で安く仕入れたリールなど、この方法でまた快適な釣りを取り戻すことができるでしょう。
また、ベタベタを少しでも予防するため、保管についても注意してあげましょう。
釣行後は十分に水分を拭き取り、なるべく湿度の少ない状態で保管するのがよいでしょう。
今回紹介した方法でも解消しない場合は諦めてハンドルを交換するしか無いですね。。
カスタムすることで、愛着もさらにますと思います。お試しあれ!