2024年 メタニウムのDC搭載モデルが新しくなりました
メタニウムはコスパが高く、バーサタイルに使えるリールとして、とても人気があるモデルです。
この記事では2015年発売の15メタニウムDCとも比較し、24メタニウムDCの特徴を紹介します。
24メタニウムDC 基本スペック
まず注目するポイントが自重です。メタニウムDCはDCユニットを搭載しているため、必然的にウェイトが重くなるはずですが、DCユニットを搭載していない基となった20メタニウムと同じ175gに抑えられています。エクストラハイギアのみは180gとなっていますが、最小限に抑えられています。
この軽量化を実現することができたのは、コアソリッドボディを採用したことが大きな要因となっています。これによりDC搭載機で最軽量を実現しています。
スプール径は34mmとなっているため、これまでのメタニウムと同サイズとなっています。この点はバンタムとの棲み分けを意識しているのかもしれません。
低慣性MGLスプールⅢ
スプールは遠心ブレーキモデルと同じ低慣性なMGLスプールⅢが採用されています。メタニウムはバーサタイル性に優れたモデルであり、このマグナムライトスプールによる回転立ち上がりの軽さと、34mm径の後半の伸びを実現するサイズ感により、絶妙なバランスを作り上げています。
今回はここにDCブレーキも加わり、まさに最強バーサタイルリールへと進化を遂げました。
DC機初採用のコアソリッドボディ
DCブレーキ搭載リールで最軽量を実現したのがこのコアソリッドボディを採用した点にあります。メタル素材を利用し一体成形とすることで、高い剛性を実現しながら、軽量なボディーを実現しています。コンパクトなボディーでありながらも、しっかり魚とのファイトも安心できる剛性を実現しています。軽量、強靭なボディーにより、あらゆるシーンで活躍してくれます。
インテリジェントDC“NEW I-DC5”
今回のメタニウムDCに搭載されるDCブレーキはI-DC5をチューニングしたモデルとなっています。
I-DC5は21スコーピオンDCにも搭載されており、最近ではSLX DC XTへも搭載されるようになりました。今回はさらにソフトウェアを更新することにより、あの23アンタレスDC MDと同等のブレーキ制御性能を発揮できるまで進化しています。
DCブレーキの仕組みは、スプールの回転数に応じてブレーキをかける仕組みになっているため、ブレーキをかける段階が細かくなればなるほどブレ(ブレーキが強すぎるまたは弱すぎる)が抑えられ、飛距離が伸びライントラブルを減らすことが可能です。
ブレーキ設定も外部ダイアルからの調整が可能となっており、3モードライン×5段階ブレーキの合計15段階の調整をすることが可能です。サイドプレートを開けることなく、状況に合わせたブレーキ調整が可能なため、1タックルで様々なルアー、場面での利用にも最適です。
15メタニウムDCとの比較
15メタニウムDCも当時優れたバーサタイル性能や扱いの良さから人気を博していました。
24メタニウムDC | 15メタニウムDC | |
自重 | 175g | 190g |
スプール(径/幅) | 34/19 | 34/22 |
スプール | MGLスプールⅢ | ー |
DCブレーキ | I-DC5 | I-DC5 |
ボディー | メタル製コアソリッド | 従来型 |
ベアリング(BB/ローラー) | 10/1 | 9/1 |
スペックを比較すると、今回のNewメタニウムDCがDC搭載機で最軽量となっているため、15gも軽量化されています。15メタニウムDCも他DC機と比較すると軽量ではあったものの、今回はさらにその上を言っている軽量ボディーとなっています。
DCブレーキについてはどちらもI-DC5が採用されていますが、ソフトウェアのアップデートがされていたり、ベアリングが多くなっていたり、と全てにおいて進化しています。
前モデルとの比較で注目すべき点はスプールの違いです。
当時の15メタニウムDCが発売されていた時代では、まだMGLスプールも登場したばかり、ということもあり、15メタニウムDCにはMGLスプールは搭載されず、MGLスプールを搭載した専用モデルであるメタニウムMGLと2つの機種に分断されていました。
しかし、今回のモデルにはDCブレーキとMGLスプールの両方が搭載されたメタニウムとして登場しており、劇的な進化を遂げています。また、スプールの幅も22mmから19mmへと小さくなり、34mmと若干大きいスプール径に対し最適なサイズへと進化しています。
この2つの違いは大きくキャストフィールへと影響を与えることとなっており、投げ比べをすればその差、進化には驚くことになります。
今回の24メタニウムDCはスプールの違いに高いボディー剛性も加わり、高い質感を持った気持ち良いキャスティングが可能となっています。
まとめ
今回大きく進化した24メタニウムDCはバーサタイルリールの最高峰となったことは間違いありません。おかっぱりなど1タックルで全てをこなすことが求められる環境では間違いなくベストバイなリールとなっています。
また、今回は海水での利用も可能となっていることから、ロックフィッシュや河口でのシーバスなどにも使えるリールとなっています。