マイクロモジュールギアのメリットとデメリットと注意点

ベイトリール

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シマノの「マイクロモジュールギア」は、超小型の精密ギアを密に噛み合わせることで、従来のギアシステムを超える滑らかさと強度を実現したシマノ独自の技術です。

少し前は高価格帯のリールにのみ搭載されていましたが、2025年現在ではシマノから発売されるリールの多くに搭載され、釣り人からも評価の高いギアとなっています。

そんなマイクロモジュールギアのメリットやデメリット、また注意点について改めて調べて見たいと思います。

マイクロモジュールギアとは

マイクロモジュールとはどのようなものでしょうか?

マイクロモジュールギアとは、歯を可能な限り小型化した機構です。細かい歯を密に、かつ数多くかみ合わせることにより、強度を低下させることなく滑らかな動力伝達を実現。巻き上げ時のギアノイズが低減し、感度も飛躍的に向上しました。

出典:SHIMANO
  • 滑らかな巻き心地: ギア同士が密に噛み合うことで、振動やノイズが大幅に低減され、シルキーな巻き心地
  • 高い強度: 歯数が増えたことで、ギアの強度を犠牲にすることなく耐久性を向上
  • 感度向上: 駆動力のロスが少なく、微細な変化や魚のアタリを感じ取りやすい設計

ドライブギア、ピニオンギアの歯がとても細かくなっており、今まで以上に両ギアが面でかみ合うようになりました。

これにより、力が伝わりやすく、噛み合わせの滑らかさが格段に向上しました。実際にリールを巻いてわかりますが、ものすごく巻き心地が滑らかで、リールを巻いているだけで気持ちが良いです。

また、歯車の歯1本にかかる力も分散されるため、ギアへの負担も減らすことができています。

このように、マイクロモジュールギアはとても高性能で素晴らしいシステムとなっているのです。

マイクロモジュールギアにデメリットはないのか?

そんな素晴らしい巻き心地を提供してくれ、パワーも発揮できるマイクロモジュールですが、デメリットはないのでしょうか?

注意点1:歯の欠け

通常ベイトリールを利用しているとギアの歯が削れてきて巻き心地に違和感(ゴリゴリとした巻心地)が出てきてしまったり、最悪ギア滑りなどが起きることが考えられます。

前述の通り、マイクロモジュールは従来のギアよりかみ合う際の歯の数が多くなり、力が分散されるため削れにくくなっています。しかし、歯が薄くなり1本あたりの強度は下がっているため、変な形で力がかかってしまった場合は、歯が折れやすくなってしまいます。

基本的にはギアがずれていたりしなければ、力のかかり方は分散されるので問題ないので、メンテナンス後などはきちんと噛み合わせを確認してから利用することが大事です。

注意点2:メンテナンス頻度

次にメンテナンス頻度についてです。マイクロモジュールギアは歯が細かく、より密接に噛み合っているため、噛み合わせの隙間がほとんどありません。

従来のギアの場合、ドライブギアとピニオンギアが噛み合わさっても少し隙間が空いていました。
※従来品でもそんな目に見えてはわからないと思いますが。

ギアにはグリスが塗ってあるのですが、歯の噛み合わせの時に隙間ができにくくなってしまったため、従来ギアのリールに比べるとグリスが取れる期間が早くなってしまいます。

グリスが少なくなると巻き心地が悪くなったり、歯と歯の摩擦が高くなるため、刃こぼれにも繋がってしまいます。

きちんとメンテナンスさえしてあげれば問題はないのですが、従来品よりはメンテナンス頻度は多くなってしまいます。

メンテナンスも釣りの醍醐味の1つとして、楽しんでやっていくのがコツですね。筆者は道具から入るタイプなので、メンテナンス道具もお気に入りを揃えて、楽しめるようにしています。

まとめ

マイクロモジュールギアは素晴らしい巻き心地を提供してくれますが、きちんとしたメンテナンスをしてあげないとその恩恵を長く受けることができません。

メンテナンスをサボってギア交換になれば、部品交換と作業費で1万円以上かかってしまいます。

高コスパでマイクロモジュールの恩恵を受け続けるにはセルフメンテできることは大きなアドバンテージになります。

みなさまも注意してメンテナンスを実施してみてください。