先日のフィッシングショー 2019でお披露目されたスコーピオンMGL。
低価格であるにも関わらずマイクロモジュールギアを搭載するという高コスパモデルとなっています。
そんなマイクロモジュールが確実に普及していく前に少し注意点について調べて見たいと思います。
マイクロモジュールギア
マイクロモジュールとはどのようなものか
マイクロモジュールギアとは、歯を可能な限り小型化した機構です。細かい歯を密に、かつ数多くかみ合わせることにより、強度を低下させることなく滑らかな動力伝達を実現。巻き上げ時のギアノイズが低減し、感度も飛躍的に向上しました。
シマノHPより
ドライブギア、ピニオンギアの歯がとても細かくなっており、今まで以上に両ギアが面でかみ合うようになりました。
これにより、力が伝わりやすく、噛み合わせの滑らかさが格段に向上しました。実際のリールを巻いてわかりますが、劇的に巻き心地が滑らかで気持ちがいいです。
また、歯車の歯1本にかかる力も分散されるため、ギアへの負担も減らすことができていると思います。
と、マイクロモジュールギアはとても高性能で素晴らしいシステムとなっているのです。
デメリットはないのか?
そんな素晴らしい巻き心地を提供してくれ、パワーも発揮できるマイクロモジュールですが、デメリットなどはないのでしょうか?
注意点1 歯の欠け
通常ベイトリールを利用しているとギアの歯が削れてきて巻き心地に違和感が出てきてしまったり、最悪ギア滑りなどが起きることが考えられます。
前述しましたが、マイクロモジュールでは従来ギアよりかみ合う際の歯の数が多くなり、力が分散されるため削れにくくなっているかと思います。
しかし、歯が薄くなり1本あたりの強度は下がっているため、変に力がかかってしまった際は歯が折れやすいことになります。
基本的にはギアがずれていたりしなければ力のかかり方は分散されると思うので問題ないですが、メンテナンス後などはきちんと噛み合わせを確認してから利用することが大事です。
注意点2 メンテナンス頻度
次にメンテナンス頻度についてです。マイクロモジュールギアは歯が細かく、より密接に噛み合っているため、噛み合わせの隙間がほとんどありません。
従来のギアの場合、ドライブギアとピニオンギアが噛み合わさっても少し隙間が空いていました。
※従来品でもそんな目に見えてはわからないと思いますが。
ギアにはグリスが塗ってあるのですが、歯の噛み合わせの時に隙間ができにくくなってしまったため、従来ギアのリールに比べるとグリスが取れる期間が早くなってしまいます。
グリスが少なくなると巻き心地が悪くなったり、歯と歯の摩擦が高くなるため、刃こぼれにも繋がってしまいます。
きちんとメンテナンスさえしてあげれば問題はないのですが、従来品よりはメンテナンス頻度は多くなってしまいます。
ここはメンテナンスも釣りの醍醐味の1つとして楽しんでやっていくのがいいですね。
Kenezは道具から入るタイプなので、メンテナンス道具もお気に入りを揃えて、楽しめるようにしています。
まとめ
マイクロモジュールも素晴らしい巻き心地を提供してくれますが、きちんとしたメンテナンスをしてあげないとその恩恵を長く受けることができません。
メンテナンスをサボって巻き心地が悪くなってギア交換なんてなれば低価格で購入したメリットが飛んで行ってしまいます。。
高コスパでマイクロモジュールの恩恵を受け続けるにはセルフメンテできることは大きなアドバンテージになりそうです。
みなさまもメンテナンスは注意して実施してみてください。
※くれぐれも自己責任で無理はせずに。。