2020年に発売されたアルファスAIR TW
先に発売されているスティーズAIRと比較しても、引けを取らない性能を持ちながら、実売価格2万円後半で購入できるアルファスAIR TW
コスパを考慮した評価としては、スティーズAIR以上のリールだと思います。
この2020 アルファスAIR TWの紹介と簡単にできるベアリング追加を紹介します。
アルファスAIRの基本スペック
品名 | 巻取り長さ (cm/ハンドル1回転) | ギア比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (kg) | 標準巻糸量 :ナイロン(lb-m) | ベアリング ボール/ローラー |
8.6R | 75 | 8.6 | 160 | 3.5 | 6-45、8-45 | 6/1 |
8.6L | 75 | 8.6 | 160 | 3.5 | 6-45、8-45 | 6/1 |
ベイトフィネスでは、基本的に撃ちの釣りとなるため、キャストと回収の繰り返しとなります。その回収とキャストの連続動作へ一番影響するのが、巻き取り量と重量となります。
アルファスAIRは自重160g、巻き取り量も1回転で75cmあるので、その辺は問題なく快適な釣りを行うことができます。
参考にスティーズAIRのスペック
品名 | 巻取り長さ (cm/ハンドル1回転) | ギヤー比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (kg) | 標準糸巻量 ナイロン (lb-m) | ベアリング (ボール/ ローラー) |
500H | 60 | 6.8 | 135 | 3.5 | 6-45 8-45 | 12/1 |
500HL | 60 | 6.8 | 135 | 3.5 | 6-45 8-45 | 12/1 |
500XXH | 80 | 9.1 | 135 | 3.5 | 6-45 8-45 | 12/1 |
500XXHL | 80 | 9.1 | 135 | 3.5 | 6-45 8-45 | 12/1 |
上位機種と比較すると、ボディー素材やベアリング数など差はあります。
しかし、このアルファスAIRはベアリング追加カスタムにより、最強コスパリールへ進化させることが可能です。
超小口径スプールΦ28mm AIRスプール
フィネス性能を極めた、フィネス専用AIRスプール
スティーズAIRもアルファスAIRもその名の通り、G1ジュラルミン製AIRスプールが搭載されています。ここに2機種の差はありません。
このAIRスプールの恩恵により、超軽量ルアーなどフィネスな釣りを快適に実現することが可能になっています。
違いとしては、スティーズAIRは淡水専用仕様となっていますが、アルファスAIRは海水対応となります。アルファスAIRならソルトのロックフィッシュゲームなど様々な釣りで活用することができます。
UTD[アルティメットトーナメントドラグ]
ドラグ効き始めの初期の食い付きを解消し、スティック(ムラ)のない滑らかさを実現しながら締めれば締めるほど効く最大ドラグ力を兼備する。
出典:DAIWA
ベアリング追加カスタム
ノーマルのままでもベイトフィネスを快適に楽しむことはできますが、ベアリングを追加することで巻き心地を向上させ上位機種との差を縮めることが可能になります。アルファスAIRはベアリング追加できる箇所が大きく2箇所合計6つあります。
• ハンドル(4つ)
• レベルワインダー(2つ)
これを全て交換すると、もともとのベアリングと合わせボールベアリング:12、ローラーベアリング:1となり総ベアリング数は合計13個となります。
しかし、このレベルワインダーのベアリング追加は専用の工具や、少し手間がかかることもあり、素人が行うことはお勧めしません。
素人バサーにおすすめは、ハンドルの4つをベアリング追加し、スプールベアリングを交換することが一番効果的であり、結果コスパが良い結果になると思います。
ハンドルのベアリング追加
ハンドルのベアリングは簡単にできるので、素人の方でもすぐに行うことが可能でしょう。
まずは、アルファス AIR TWのハンドルノブのキャップを真ん中の穴に専用工具を差し込んで引き抜き外します。
中にあるネジを左に回し緩めて外し、ハンドルノブのリール側(内側)と外側のプラスチックカラーを、ベアリングに交換します。
変更したベアリングへは注油をしてあげましょう。注油したあとは外した逆に元に戻せば完成です。
利用するベアリングですが、まずベアリングは消耗品です。
高価なベアリングを使えばそれだけ回転もスムーズになりますが、普通の休日バサーのレベルでは、慎重に比較をしてやっとわかるくらいのレベルでしょう。
ベアリングは消耗品であり、メンテナンスをしていたとしても、どうしても劣化してしまいます。たとえそれが高いベアリングであっても劣化はしてしまいます。
ずっと快適な巻き心地を得るためには、ベアリングを交換してあげる必要があるのです。
高価なベアリングでは、交換時期を逃し無駄に長く快適性能が低下した状態のまま利用してしまうことがあります。
しかし、ベアリングは消耗品と割り切ってストレスなく交換できる安価なベアリングを使い、少しでも快適性能が落ちた際に交換できた方が結果的には使用感が高いと思います。
趣味に使えるお金が豊富にある方は良いですが、その他の一般バサーの方には確実に安価ベアリングをお勧めします。これは上位機種においても同じだと思います。いくらリールが良くても、ベアリング次第では下位機種の快適性に劣る結果にもなり得ます。
レベルワインダーのベアリング追加
レベルワインダーのベアリングはギヤ側、ブレーキ側の2箇所に追加が可能です。
ただ、冒頭でも触れましたが専用器具(専用工具SLPW HEXドライバー2.5)が必要であったり、カバーを外して作業を行うため、素人の方にはお勧めしません。
ある程度自信のある方は、自己責任でトライしてみるのも、リールに愛着わくのでいいかも知れません。
ベアリングはハンドルと同じ740ZZを利用します。
スプールベアリングの交換
ベアリング追加よりも一番効果を感じることができるのは、スプールベアリングの交換です。
リールのキモであるスプール回転に直接影響する部分であり、特に軽量ルアーをキャストするベイトフィネスリールではスプールベアリングの交換は効果絶大だと思います。
レベルワインダーのベアリング追加よりは、こちらのスプールベアリングを交換することをおすすめします。
スプールベアリングの交換は簡単に実施可能ですが、スプールベアリングリムーバーが必要になります。ペンチで代替することも可能ではありますが、スプールに傷つけてしまっては元も子もないので、必ず専用リムーバーを利用してください。
交換するベアリングはヘッジホックスタジオのかっ飛びチューニングきっとAIRです。
このベアリングはベイトフィネスリールに最適で、間違いなくリール性能を極限まで引き上げてくれるベアリングになります。