ついに2020年を代表するであろう、20メタニウムが発売されました。
実際手にしてみて思ったことは、これ1台でおかっぱりの釣りは全て対応可能だと言うこと。
この最強バーサタイルリール 20メタニウムについて紹介します。
20メタニウムの基本スペック
製品名 | 自重(g) | ギア比 | 最大ライン巻取(cm) | 最大ドラグ力(Kg) | ラインキャパシティ | ボール/ローラーベアリング |
---|---|---|---|---|---|---|
RIGHT | 175 | 6.2 | 66 | 5 | 12lb-100m | 10/1 |
LEFT | 175 | 6.2 | 66 | 5 | 12lb-100m | 10/1 |
HG RIGHT | 175 | 7.1 | 76 | 5 | 12lb-100m | 10/1 |
HG LEFT | 175 | 7.1 | 76 | 5 | 12lb-100m | 10/1 |
XG RIGHT | 175 | 8.1 | 86 | 5 | 12lb-100m | 10/1 |
XG LEFT | 175 | 8.1 | 86 | 5 | 12lb-100m | 10/1 |
20メタニウムはギア比のレパートリーが3タイプ
20メタニウムはギア比の展開が3タイプとなっています。
これは好み、用途に合わせて選びやすく評価ポイントになるでしょう。
採用されているMGLスプールⅢは34/19mmと小ぶりなため、糸の巻き取り量が少なくなりがち。20メタニウムの狙う利用目的も合わせると、実用的なモデルは、ハイギア以上となるでしょう。
MGLスプールⅢ採用で5g〜キャスト可能

MGLスプールⅢは2019年に発表され、その年のアンタレスに採用されました。
それがわずか1年で20メタニウムにも採用されることになりました。
初代マグナムライトスプール、第二世代マグナムライトスプールと進化を遂げ、その第三世代として誕生したのが、最新鋭マグナムライトスプールⅢ。スプールのさらなる薄肉化に挑み、耐久性を損ねることなく、従来を上回る低慣性化を実現しました。さらに、アンタレス・メタニウムに搭載されるスプールは、34 ㎜の外径に対し、幅19 ㎜のナロー(幅狭)形状とすることで、第二世代マグナムライトスプール比で約15%もの低慣性化を達成。遠投性能はもちろん、従来を遥かに上回る軽やかな立ち上がりと、どこまでも伸びる爽快なキャストフィール、そしてトラブル回避性能の大幅な向上を実現しています。
出典:シマノ
実際には、19アンタレスと20メタニウムでは若干形状などが異なるようですが、このMGLスプールが採用されたことで、下は5g程度から1ozのルアーまでまさにバーサタイルに快適なキャストが可能になりました。
20メタニウムのメインギアがブラス(真鍮)製に

20メタニウムのメインギアが今回真鍮製となりました。
前モデルの16メタニウムMGLにはジュラルミンギアが採用されていました。
ジュラルミンは軽くて強く、いい素材ではありますが、ブラスギアは重く、硬く安定したブレのない巻き心地を提供してくれます。
アンタレスやカルカッタのような、巻き心地を重視する上位機種には、このブラスギアが採用されています。
今回20メタニウムにもこのブラスギアが採用され、さらにマイクロモジュールギアも当然採用されていることから、アンタレス、カルカッタとも遜色ない巻き心地を手に入れたのです。
バンタム以上の剛性感と軽さを備えたメタニウム

20メタニウムのボディーはバンタムに採用されていた「コアソリッドボディー」になっています。
また、素材はアルミからマグネシウムへと変更され、より軽く、強度も増しています。
マグネシウムは実用金属の中で「最も」軽量で、比強度が最大の金属と言われるほどの金属です。そのため、フッキングやリーリーング時の歪みも抑えられつつ、軽いボディーを実現することができています。
20メタニウムの使用感は上位機種と遜色なし
前回の16メタニウムから比較してさらにコンパクトになり、パーミングのし易さが格段に向上しています。
パーミングしリールを巻いた時は、高い剛性からくるブレのない巻感、真鍮ギアが採用されたことで、ヌルヌル感の増した巻心地を体感することができます。
リール単体で持ってももちろん軽いのですが、ロッドに装着した時も、軽くてバランスのとりやすいリールとなっています。
今回採用されている19アンタレス譲りのMGLスプールⅢにより、キャスティング時のスプール回転の立ち上がりが早くなっています。キャスト時はライナー系の底弾道のキャストが可能となり、オーバーハングや、障害物をかっわしてキャストする際の精度を格段に向上させることができます。
快適性を追求しなければ、20メタニウムで全て対応できる
今回のメタニウムはコアソリッドボディによる高い剛性とMGLスプールⅢによって得られる快適なキャスタビリティから、幅広いウェイトのルアーをキャストすることが可能です。
快適性を追求しなければ下は4、5グラムのワームもキャスト可能で、また剛性が高いことから1/2オンス以上のバイブレーションやスイムベイト、1オンス以上のビックベイトもキャスト、リーリングしても一切ブレを感じません。
おかっぱりでの活躍は
20メタニウムはこれまで紹介した通り、高いバーサタイル性のあるリールとなっています。この事は筆者のようなおかっぱりバサーにはとても魅力的なリールです。
これまで、高級機種以外におかっぱりでバーサタイルに軽いルアーから1oz程度のルアーをカバーできるリールはDAIWAのタトゥーラやアブガルシアのリールが優位であったと思っています。
しかし、今回の20メタニウムが3万円程度(購入方法によっては2万5千円で手に入る!)の価格帯で、これだけのバーサタイルリールとなったことは、おかっぱりバサーが注目するバーサタイルリールカテゴリの大きな番狂わせとなったことは間違いありません。
これからバス釣りを始める方や、おかっぱりメインのバサーにとっては最適、絶対買いなリールになっています。
最後に
今回の20メタニウムは確実に歴史に残る名機となることでしょう。このバーサタイル性や快適で安心できる使用感がこの価格帯で得られます。
特にこのリールをおすすめしたいのはやはり、初心者でこれから釣りを始める方や、おかっぱり中心で手持ちタックルを少なく抑えたいバサーに最適だと思います。