低価格のスピニングリールとして有名なナスキーが2016年の発売から5年のスパンを開け、ついにモデルチェンジされました。
入門用のリールとしてはもちろん、タックルのレパートリーを増やしたい方のサブリールとしてもとてもおすすめできるリールです。
この記事では、今回のモデルチェンジでナスキーがどう変わったのか紹介します。
21ナスキーの基本スペック
低価格帯モデルなので、基本スペックとして、目立った特徴はありませんが、少し同価格帯リールと比較して、ウェイトが重くなっています。
同価格帯のDAIWA 18レガリスと比較すると、2500番で210gのレガリスに対し、21ナスキーは240gと30gも重くなっています。1日ずっとこのタックルのみで釣りをしていれば、地味に効いてくるウェイト差はありますが、その分剛性が高くなっていると感じます。
ボディー、ベイル部分を握るとわかりますが、レガリスはたわんでしまうのですが、21ナスキーはしっかりとした感覚を得ることができます。
21ナスキーの特徴
サイレントドライブ
“ボディ全体の基本設計、駆動関連部品をひとつひとつ見直し、部品間の微細なガタ、隙間、揺れを細部に至るまで徹底的に排除。改善の対象箇所はドライブギア、ウォームシャフト、ウォームシャフトピン、ウォームシャフトギアなど多岐に渡る。新たな次元での滑らかな回転性能、静粛性を伴った巻き心地を実現しました。”
サイレントドライブはシマノ最上位機種のステラやヴァンキッシュにも採用されるような技術で、回転の滑らかさが格段によくなる要素の1つになります。
そんな技術がこの1万円以下の21ナスキーにまで採用され、リーリングの感覚は一昔前の中級機にも負けない滑らかさと静かさを得ることができています。
ねじ込み式ハンドル
さらにこの21ナスキーはねじ込み式ハンドルが採用されています。
ねじ込み式ハンドルは、直接ギアとハンドルが繋がることで、ガタを抑え、無駄なく力をギアに伝えることができ、格段に巻き心地が向上します。
これまで比較的高価格帯のリールにしか採用されていなかったのですが、先に発売した21アルテグラでも採用され、低価格帯リールへもねじ込み式が採用されるようになりました。
今回さらに価格帯の低い21ナスキーまで採用されたことで、これからは供回式リールも徐々に減っていくのかもしれません。
21ナスキーはもちろん海水利用OK
もちろん海水利用もOKでPEもOKです。
なので、バス釣りだけでなく、海での釣りにもおすすめできるマルチリールになっています。
特に海など引きの強い魚でもしっかり巻くことができる、剛性の高いボディーがおすすめポイントです。
同価格帯のDAIWA レガリスでは21ナスキーより軽量化はされているのですが、巻き抵抗が高い場合にはボディーが歪んでしまいます。
しかし、21ナスキーは巻き抵抗が高い場合でも歪みも少なく、ねじ込み式ハンドルも採用されていることからも、安心して力強く巻くことが可能です。
21ナスキーにベアリング追加で21アルテグラに迫る巻心地
21ナスキーはハンドルにベアリングを2個追加することが可能で、簡単に巻心地を向上することが可能です。これだけを行うだけで、21アルテグラに迫る巻心地を得ることができるので、できる人は試してみるのも良いかもしれません。
追加できるベアリングサイズは一般的な740ZZ(内径4mm×外径7mm×幅2.5mm)というサイズになります。これは大抵のリールでこのサイズが採用されているので、まとめて購入しておいても良いと思います。
ハンドルノブは、プラスチック製のカラー2つをベアリングに交換するだけの作業で完了するので、とてもシンプルです。
最後に
21ナスキーは低価格でありながら、使える幅も快適性も兼ね備えた、最高に使い勝手の良い汎用リールです。これから釣りを始める方にもおすすめできるリールですので、是非お店で触ってみてください。
低価格帯リールなので、ショーケースではなく、いつでも触れる陳列棚にあるのも地味に良い点かもしれません。