シマノから発売されたコンプレックス XR
このリールは回転の軽さ、操作性、感度の3要素を軸にバスフィッシング専用にチューンナップされています。
このリールがパワーフィネスに最適なリールに仕上がっているので、紹介したいと思います。
コンプレックス XR基本スペック
このコンプレックス XRはヴァンキッシュを頂点とする「クイックレスポンス」シリーズのラインナップとなっています。
そのため、巻き出しが軽く、軽快かつ感度高く釣りを行うことが可能です。
自重は兄弟機種であるヴァンフォードと比較すると若干ですがウェイトが上がっているような印象を受けます。
C2000 | C2500 | 2500 | |
コンプレックス XR | 155g | 175g | – |
ヴァンフォード | 150g | 160g | 175g |
一方ベアリング数ではヴァンフォードが7/1(ベアリング数BB/ローラー)に対してコンプレックス が9/1となっており、使用感においてはコンプレックス XRが優位に立っている仕様になっています。
そしてガンメタリックというのか、渋い引き締まったデザインがとてもかっこいいと思います。上位機種のバンキッシュを少し意識させるようなダーク目なデザインが使っていても優越感に浸ることができます。
ドラグシステム
今回のコンプレックス XRの特徴となっているのが、ドラグシステムです。
番手に合わせて、異なったドラグシステムが採用されています。
この点が筆者としては、とても素晴らしいと感じています。
C2000番手はハイレスポンスドラグ
ライトに利用するシーンが多いC2000番手にはハイレスポンスドラグが採用されています。
フロロ4lb以下などの細いラインを利用し、魚との駆け引きが繊細となるような釣りに最適なドラグシステムになります。
イメージとしては、ドラグ調整の調整幅を狭くし、その幅の移動距離を短く(細かく)することで、繊細な調整が可能となっています。
C2500番手はラピッドファイアドラグ
多様な釣り方をカバーできる中心的な番手となるC2500にはラピッドファイアドラグが採用されています。
こちらは6lbラインやPEラインを仕様することが多いと想定され、よりドラグ調整がスピーディーかつメリハリをつけた形で調整しやすくなっています。
こちらのイメージとしてはドラグ調整幅は若干広めにとって、その幅の移動距離を長く(荒く)することで、少しの調整で、素早くドラグ強度の強弱をつけることが可能になっています。
これまでのドラグシステムはその「機種」ごとに決まっていることが多かったのですが、この「番手」ごとにドラグシステムを設定している点は、ユーザーの要望を真に理解し、とても理にかなっていると思います。
製造において、これがどのように影響するかわかりませんが、今後も一定以上のレベルの機種においてはこの流れが広まっていくといいなと思います。
当然のことのようにマイクロモジュールギアⅡ採用
少し前までは上位機種にしか採用されていなかったマイクロモジュールギアⅡが当然のように採用されています。
このMMⅡが搭載されているか、いないかでは劇的に巻き心地が変化します。
ドラグシステムとクイックレスポンス
このドラグシステムとクイックレスポンスの特徴がPEラインを利用したパワーフィネスな釣りに最適な機種となっています。
パワーフィネスはノーシンカーワームやスモラバなど、軽量ルアーを使った繊細な釣りを スピニングタックルを使用し、ロッドをML(ミディアムライト)以上、ラインをPEラインを使って行います。このタックルでカバーやストラクチャーにタイトにアプローチし、バスを釣ることが可能になり、釣果が高い釣り方の1つです。
この繊細な釣りにはクイックレスポンスシリーズの軽い巻き心地や高感度がとてもマッチしています。
また、カバーをタイトに責めることからも、魚を引き出す際にドラグをうまく調整しながら釣りを行います。タイミングに合わせ、ドラグを素早く強弱をつけることがこのラピッドファイアドラグシステムが快適にサポートしてくれるのです。
今パワーフィネスをするなら間違いなくこのコンプレックス XRがおすすめ機種1位になることは間違い無いでしょう。