実売価格で2万円を切る低価格にして、DCブレーキを搭載する高コスパリールのSLX DC
このSLX DCにベアリング追加カスタムを行うことで、低価格ながらも快適な巻き心地を手に入れ、コスパ最高のリールに仕上げたいと思います。
この記事では、SLX DCのベアリング追加方法を紹介します。
SLX DCに追加できるベアリングは3つ
SLX DCに追加できるベアリング数は3つになります。
・ハンドルノブ(本体側1個ずつ) :2個
・ウォームシャフト(ギアボックス側):1個
ノーマル状態のSLX DCはボールベアリング6、ロラーベアリング1の計7個使われているので、ここに3つのベアリングを追加することで、合計10個のベアリングを搭載することができます。
10個のベアリングとなれば、上位機種の17スコーピオンDCの9個を超え、15メタニウムDCと同じ数になります。
単純にベアリング数だけで考えれば、巻き心地は上位機種にかなり近づいたことになります。
追加するベアリングはハンドルノブもウォームシャフトも740ZZというサイズのベアリングになります。
ベアリングは高価な物を使えば、その分性能もよくなりますが、低価格ベアリングでも十分に変化を感じることはできるので、筆者としては低価格ベアリングを定期的に交換することが高コスパを保ったカスタムとしておすすめしています。
余裕がある方はヘッジホッグスタジオのベアリングが問答無用でおすすめです。
SLX DCベアリング追加カスタム ハンドルノブ
まずは簡単なハンドルノブのカラーをベアリングに交換していきます。ステップは簡単で大きく4つのステップで完了です。
1.ハンドルノブのキャップを取り外す
2.ネジを外しパーツをハンドルから外す
3.ベアリング のグリスアップ
4.外した順番と逆に戻す
ハンドルノブのキャップの穴に専用工具(なければクリップを曲げた物でも十分です)を差し込んで引き抜き外します。キャップの穴は2つあるので、交互にひっぱり徐々に外していくと外れやすいです。

中にあるネジを左に回し緩めて外し、ハンドルノブのリール側(内側)のプラスチックカラーを、ベアリングに交換します。
淡水利用の方には、ここでポイントを紹介!
巻き心地を維持しながらも、水からベアリングを守るために、ハンドルノブ根本のベアリングはグリス、ハンドルノブ外側のベアリングはオイルを塗ってください。
これは、根本側は水がかかる可能性が高いのですが、外側はキャップもあり、水がかかる確率が低いため、オイルでも十分役目を果たすことができます。
この使い分けにより両者グリスを使うよりも、巻き心地を低下させず、両者オイルを使うよりもベアリングを守る効果も高いと一石二鳥のメンテナンス方法となります。
ベアリングへの注油はベアリングフレッシュを利用すると、きちんと中まで注油することが可能です。
注油したあとは外した逆に元に戻せば完成です。
SLX DCベアリング追加カスタム ウォームシャフト
次はウォームシャフトを支えるプラスチックカラーをベアリングに変更していきます。変更するベアリングのサイズはハンドルノブに利用したサイズと同じ740ZZを利用します。
こちらのカスタムはギアボックスを開けるため、ある程度慣れている方や、こういった作業が得意な方には問題ありませんが、全く慣れていない方は覚悟を持って作業してください。
交換するプラスチックカラーは展開図の赤丸のパーツになります。

こちらはYouTubeで詳細な説明動画がありますので、参考にしてみてください。
余裕がある方向けのスプールベアリング交換
最後に余裕がある方は、スプールベアリングの交換をおすすめします。これは全てのリールに言えることですが、スプールベアリングの交換は劇的にリールの性能を向上することが可能です。
スプールベアリングの交換はその分コストもかかるので、せっかく低価格で入手したリールが結果高くなってしまうことにもなりますので、あくまでも余裕がある方のみ実施してみてください。
もちろん純正のスプールベアリグでもメンテナンスをしっかりすれば問題なく利用できます。