2024年12月に発売された25アルファスBF TW
アルファスAIR TWが登場してから約5年の時を経て、さまざまな改良、進化を遂げたリールに仕上がっています。
この記事では、25アルファスBF TWの魅力とベアリング追加によりさらに快適な巻心地に変える方法を紹介します。
25アルファスBF TW基本スペック
基本スペックの中で特に特徴となるのが、スプール径に30mmが採用された点です。
前期モデルにあたるアルファスAIR TWのスプールは28mm径が採用されていました。
スプール径サイズによる特徴差
アルファスAIR TWに採用されていた28mm径のスプールは、回転の立ち上がりが良く、少ないブレーキ力による繊細な制御が可能なことから、1〜3g程度の軽いルアーの扱いにも長けています。一方で、回転慣性が弱いため飛距離があまり伸びず、キャストの安定性においても低下してしまう傾向にあり、近距離や縦の釣りに向いています。
25アルファスBF TWに採用された30mm径スプールは、28mm径よりも安定したキャストが可能で、低弾道で狙ったところへのキャストなどもやりやすくなっています。また、幅広いルアーウェイトに対応することが可能となるため、よりバーサタイルなベイトフィネス機として活躍することが可能です。
若干の自重増加165g
もう1点基本スペックとしてあげるとしたら、前作アルファスAIR TWの160gから5g増加し、165gとなっている点です。
この5g増加は、決してがっかりすることではなく、リールの質を上げるためには必要な重量だと私は考えています。
今回の25アルファスBF TWではHYPERDRIVE DESIGNが採用されている通り、前作のアルファスAIR TWと比較して格段にリール剛性が増し、巻心地などのフィーリングも格段に高品質になっています。そのために各部のパーツにメタル製部品が使われたことで今回5gの増加につながっています。
逆に5gの増加に抑えながら、この剛性を実現している点はとても素晴らしく評価できる点だと考えます。
SS MAGFORCE(Simple & Swift MAGFORCE)
今回のアルファスではついにSS MAGFORCEが採用され、これまで以上に低弾道なキャストを実現しながら、28mm径スプールにも劣らない軽量化を実現。この恩恵により、軽量ルアーも遜色なく扱うことができるようになっています。
キャスト性能の向上
- コンパクトスイングで低弾道かつ伸びのあるキャストを実現。即座に立ち上がるスプール回転レスポンスにより、狙ったスポットを正確に射抜くことができ、力まず、軽い力でキャストで、高精度なキャストが可能。
幅広い対応力
- 悪条件に強く、様々なアングラーと多様なシチュエーションにマッチ。ブレーキ調整幅が広く、アングラーの力量や用途、状況に応じて柔軟に対応可能。オーバーヘッドからスキッピングまで、あらゆるキャストに対応
使いやすさの向上
- セーフティかつ快適に使用できるダイヤル幅に広がり、従来のベイトフィネス機に慣れたアングラーも、新しいユーザーも使いやすいリールに仕上がっています。ノーサミングスキッピングなどの高度なテクニックも容易に実行可能。
ベイトフィネスをリードする可変インダクトローター部の構造革命
DAIWA
未踏の領域であった、「さらなる低イナーシャスプール」を目指して開発したNEWマグネットブレーキ構造、それがSS MAGFORCE。特性は、悪条件に強く、様々なアングラーと多様なシチュエーションにマッチする懐の広さを兼ね備えているキャスト性能です。即座に立ち上がるスプール回転レスポンスにより、コンパクトスイングから放たれたルアーは低く伸びやかな弾道を描いて狙ったスポットを射抜きます。
ベアリング追加カスタム
25アルファスBF TWはノーマルのままでもベイトフィネスを快適に楽しむことができますが、ベアリングを追加することで、さらに巻き心地を向上させ上位機種との差を縮めることが可能になります。
25アルファスBF TWではウォームシャフトへもベアリングを追加することができますが、今回は簡単にベアリング追加ができ、効果も感じやすいハンドルへ4つのベアリングを追加する方法を紹介します。
ハンドルのベアリング追加
ハンドルへのベアリング追加は簡単にできるので、素人の方でもすぐに行うことができ、その変化も感じやすいおすすめのカスタムです。
まずは、アルファスBF TWのハンドルノブのキャップを真ん中の穴に専用工具を差し込んで引き抜き外します。
中にあるネジを左に回し緩めて外し、ハンドルノブのリール側(内側)と外側のプラスチックカラーを、ベアリングに交換します。
25アルファスBF TWは一般的なベアリングサイズである740ZZが採用されています。
変更したベアリングへは注油をしてあげましょう。注油したあとは外した逆に元に戻せば完成です。