アブガルシアから登場した注目のベイトリール、REVO5 X VOLTIQ(レボ5 X ボルティック)。最大の特徴は、同社独自のVOLTIQ™電子制御ブレーキシステムを搭載している点です。
つまり、シマノで言うところのDC(デジタルコントロール)ブレーキがついにアブガルシアからも登場しました。
電子ブレーキの特徴といえば、スプール加速時にはブレーキをかけず飛距離を伸ばし、逆風時や空気抵抗の大きいルアーでも扱いやすい幅広いブレーキセッティングに対応できて、初心者の方でも使いやすいのが最大の魅力です。
この記事では、REVO5 X VOLTIQの基本スペックやVOLTIQ™ブレーキの仕組み、向いている釣り、上位モデルとの違いまでわかりやすく解説します。ベイトリールのバックラッシュに不安がある方や、手頃な価格で電子制御リールを試してみたい方にとって、かなり気になる1台と言えます。
REVO5 X VOLTIQとは?アブガルシアの電子制御ブレーキ搭載モデル
REVO5 XをベースにVOLTIQ™を搭載した注目機
REVO5 X VOLTIQ(レボ5 X ボルティック)は、アブガルシアのベイトリール「REVO5 X」をベースに、独自のVOLTIQ™電子制御ブレーキシステムを搭載したモデルです。
REVO5 Xシリーズらしい手に馴染みやすいエルゴノミックデザインに加え、C6カーボンフレーム&サイドプレートを採用した軽量設計が特徴。そこに電子制御ブレーキが加わったことで、キャスト時の安定感を高めた1台となっています。
特に注目したいのは、スプール加速時にはあえてブレーキをかけず、飛距離を伸ばす「ブレーキポーズシステム」です。一般的なブレーキはキャスト直後から制御が入りやすいのに対し、VOLTIQ™では飛ばしたい初速を活かしつつ、失速時や逆風時にブレーキを効かせる設計。つまり、飛距離とバックラッシュ抑制の両立を狙ったリールと言えます。
VOLTIQ™シリーズの立ち位置
VOLTIQ™搭載リールとしては、初期ラインナップに「REVO5 X VOLTIQ」と「REVO5 SX VOLTIQ」が用意されています。その中で、Xは33mmスプール径・12lb-100mのラインキャパシティを持つ、扱いやすさ重視のバーサタイルモデルです。価格も税別25,000円とされており、電子制御ブレーキ搭載機としては比較的手に取りやすい設定になっています。
上位モデルのSX VOLTIQがより剛性感やパワー寄りの使い方を意識したモデルだとすれば、X VOLTIQはバス釣りの巻き物・撃ち物を中心に、幅広いルアーを快適に扱いたい人向け。電子制御ブレーキを「高級機だけの機能」ではなく、より身近な選択肢にしてきたところが、このリールの大きな魅力ではないでしょうか。
REVO5 X VOLTIQの基本スペックをチェック
| 製品名 | 自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | ボール/ローラーベアリング | 最大ライン巻取 | ラインキャパシティ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| レボ5 X VTQ | 215g | 6.7:1 | 9.1kg | 7+1 | 69cm | 12lb-100m |
| レボ5 X VTQ ハイギア | 215g | 7.3:1 | 9.1kg | 7+1 | 76cm | 12lb-100m |
ラインナップとギア比
REVO5 X VOLTIQは、右巻き・左巻きに加えて、ギア比違いのモデルが用意されています。基本となるのはギア比6.7:1のノーマルギアモデルと、ギア比7.3:1のハイギアモデル。どちらを選ぶかは、よく使うルアーや釣りのテンポによって変わってきます。
ギア比6.7:1は、クランクベイトやスピナーベイト、バイブレーションなどの巻き物を一定速度で引きやすいバランス型。速すぎず遅すぎないため、初めてこのリールを使う方にも扱いやすい番手です。一方、ギア比7.3:1はラインスラックの回収が早く、テキサスリグやフリーリグ、ジグなどの撃ち物系に向いています。テンポよくポイントを探りたい釣りでは、ハイギアのメリットを感じやすいでしょう。
ただ、最近のハイギアモデルでは1回転の巻き取り量が80cm以上のモデルも多いので、76cmは少し少ない印象を持ちます。
33mmスプール径と12lb-100mの使いやすさ

REVO5 X VOLTIQには、33mm径スプールが採用されています。極端な小口径スプールではなく、軽めのルアーから中量級ルアーまで扱いやすいサイズ感で、バス釣りのバーサタイル用途にちょうどいい設定です。ラインキャパシティは12lb-100mで、ナイロン・フロロを使った一般的なバスフィッシングはもちろん、PEラインを組み合わせたチニングやライトロックにも対応しやすいスペックと言えます。
自重は215gで、近年の超軽量ベイトリールと比べると最軽量とは言えません。ただし、電子制御ブレーキシステムを搭載していることを考えれば、実用上は十分に扱いやすい重さです。むしろ、軽さだけを追求したモデルというより、キャストの安定感やトラブルの少なさを重視したリールと考えると、このスペックの意味が見えてきます。バス釣りのメインリールとしても、ソルトライトゲーム用の1台としても使いやすい万能寄りのモデルです。
最大の特徴はVOLTIQ™電子制御ブレーキシステム
独自アルゴリズムでキャストを電子制御

REVO5 X VOLTIQの最大の見どころは、やはりVOLTIQ™電子制御ブレーキシステムです。アブガルシア公式では、独自のアルゴリズムによって電子制御を行うブレーキシステムとして紹介されており、マイクロコントローラーや電子部品、ファームウェアによってキャスト時のスプール回転を制御する仕組みになっています。
ベイトリールで多くの人が気にするのは、「どれだけ飛ぶか」と同時に「バックラッシュしにくいか」という点です。特に向かい風や、スピナーベイト・クランクベイトのような空気抵抗の大きいルアーでは、キャスト後半にラインが浮きやすく、慣れていても気を使う場面があります。VOLTIQ™は、そうしたキャスト時の不安を電子制御によって減らすことを狙ったシステムと言えるでしょう。
ブレーキポーズシステムで飛距離を伸ばす設計
VOLTIQ™で面白いのが、ブレーキポーズシステムという考え方です。これは、スプール加速時にはあえてブレーキをかけず、初速を活かして飛距離を伸ばす設計。つまり、キャスト直後から強く抑え込むのではなく、ルアーがしっかり飛び出すタイミングを邪魔しにくいのが特徴です。

一方で、キャスト後半や逆風時など、スプール回転とルアーの失速にズレが出やすい場面ではブレーキが効くため、飛距離と安定感のバランスを取りやすくなっています。もちろん、電子制御だからといって完全にノーサミングで何でも投げられるわけではありません。ただ、ブレーキ設定の幅が広く、空気抵抗の大きいルアーでもキャストしやすい設計になっているため、ベイトリールに苦手意識がある人にも扱いやすいはずです。
シマノのDCブレーキと比較したくなる人も多いと思いますが、REVO5 X VOLTIQはあくまでアブガルシア独自の電子制御ブレーキ搭載機。2万円台という価格帯でこの仕組みを搭載してきた点は、かなりインパクトがあります。高級機だけの特別な機能だった電子制御ブレーキを、より身近なバーサタイルリールに落とし込んだことが、このリール最大の魅力ではないでしょうか。
向いている釣りは?REVO5 X VOLTIQの使いどころ
バス釣りではバーサタイル機として活躍
REVO5 X VOLTIQは、バス釣りのバーサタイルリールとしてかなり使いやすいスペックです。33mm径スプールに12lb-100mのラインキャパシティを備えているため、フロロカーボン12〜14lb前後を巻いて、巻き物から撃ち物まで幅広く対応しやすい構成になっています。
おかっぱりなどタックル1本で済ませたい場合などにはとても重宝するバーサタイルな万能型モデルと言えます。
具体的には、クランクベイト、スピナーベイト、バイブレーション、チャターベイトといった巻き物系との相性が良さそうです。空気抵抗の大きいルアーはキャスト後半で失速しやすく、ベイトリールではバックラッシュの原因になりがちですが、VOLTIQ™電子制御ブレーキならその不安を軽減しやすいのが魅力。特に向かい風の中でも幅広いブレーキセッティングに対応するとされているため、野池やリザーバー、河川など風向きが変わりやすいフィールドでも安心感があります。
一方で、10g以下の軽量リグを快適に投げるには少し難しく、10〜20g前後のルアーを中心に扱う万能型と考えた方が良さそうです。テキサスリグやフリーリグ、ラバージグなどをテンポよく撃っていく釣りにも使えますが、軽量ワーム専用として選ぶより、巻き物も撃ち物もこなすメインリールとして見ると、このリールの良さがわかりやすいでしょう。
ソルト対応でチニングやロックフィッシュにも期待
REVO5 X VOLTIQは、淡水だけでなくFW/SW対応として紹介されている点も見逃せません。公式スペックではPE1.2号-200mの糸巻量も示されており、PEラインを使ったチニング、ライトロック、ボートシーバスなどにも展開しやすいリールです。90mmクランク形状ハンドルと大型ハンドルノブも搭載されているため、魚を掛けたあとの巻き上げやファイトでも安心感があります。
チニングであればフリーリグやバイブレーション、ロックフィッシュならテキサスリグや直リグ、シーバスなら小〜中型プラグやバイブレーションなどが使いやすい範囲になりそうです。電子制御ブレーキによってキャストが安定しやすいので、夜釣りや足場の限られたポイントでも扱いやすい場面は多いでしょう。
ただし、ソルト対応とはいえ、海で使ったあとのメンテナンスは必須です。釣行後は水洗いや乾燥、必要に応じた注油を行うことで、電子制御ブレーキ搭載リールを長く快適に使いやすくなります。REVO5 X VOLTIQは、バス釣りをメインにしながら、週末はチニングやライトロックにも使いたい人にとって、かなり守備範囲の広い1台になりそうです。
REVO5 SX VOLTIQとの違いは?Xを選ぶメリット
Xは価格と汎用性を重視したモデル
REVO5 X VOLTIQを検討していると、上位モデルにあたるREVO5 SX VOLTIQとの違いも気になるところです。どちらもVOLTIQ™電子制御ブレーキシステムを搭載したモデルですが、X VOLTIQはより価格と汎用性のバランスを重視したモデルの位置付けになります。
REVO5 X VOLTIQは税別25,000円、REVO5 SX VOLTIQは税別32,000円と紹介されており、価格差は約7,000円です。電子制御ブレーキ搭載機をまず試してみたい人にとって、この価格設定はかなり魅力的。高級機のような特別感よりも、「普段使いできる電子制御ベイト」として導入しやすい点がX VOLTIQの強みです。
また、X VOLTIQは33mmスプール径・12lb-100mという扱いやすいラインキャパシティを持ち、バス釣りのバーサタイル用途に向いた設定です。巻き物、撃ち物、PEラインを使ったソルトライトゲームまで対応しやすく、1台で幅広く使いたい人にはかなり相性が良いリールと言えます。
SXは剛性や上位感を求める人向け
REVO5 SX VOLTIQは、Xよりも上位モデルらしい質感や剛性感を求める人に向いたモデルです。価格は上がりますが、そのぶんリールとしての所有感や使用感にこだわりたい方にはSXの方が魅力的に感じるかもしれません。特に、巻き抵抗の大きいルアーを多用する人や、強めの釣りで安心感を重視したい人は、SX VOLTIQも候補に入れておきたいところです。
ただし、VOLTIQ™電子制御ブレーキを体感することが目的であれば、X VOLTIQでも十分に魅力があります。むしろ価格を抑えつつ、電子制御ブレーキ・33mmスプール・12lb-100mの実用的なスペックを備えている点を考えると、Xはかなり現実的な選択肢です。
簡単に分けるなら、コスパ重視でVOLTIQ™を試したいならREVO5 X VOLTIQ、より高い剛性感や上位モデルらしい使い心地を求めるならREVO5 SX VOLTIQ。このように考えると、自分の釣りに合うモデルを選びやすくなるでしょう。
REVO5 X VOLTIQはどんな人におすすめ?
REVO5 X VOLTIQは、まずベイトリールのバックラッシュに不安がある人におすすめしやすいモデルです。独自のVOLTIQ™電子制御ブレーキシステムによって、キャスト時のスプール回転を制御し、飛距離と安定感の両立を狙っているのが大きな特徴。特に、向かい風や空気抵抗の大きいルアーを投げる場面で、通常の遠心・マグネットブレーキよりも安心感を得やすいリールと言えるでしょう。
また、電子制御ブレーキ搭載機をできるだけ手頃な価格で試したい人にも向いています。REVO5 X VOLTIQは、上位のREVO5 SX VOLTIQより価格を抑えた設定とされており、「いきなり高級機を買うのは少し迷うけれど、電子制御ブレーキは気になる」という方にちょうどいい立ち位置です。バス釣りのバーサタイルリールとしてはもちろん、FW/SW対応という点を活かして、チニングやライトロックなどにも使いやすいでしょう。
特に相性が良いのは、クランクベイト、スピナーベイト、バイブレーション、チャターベイト、テキサスリグ、フリーリグなどを1台で扱いたい人です。33mmスプール径・12lb-100mのラインキャパシティは、軽量ルアー専用というより、10〜20g前後のルアーを幅広く投げる釣りに向いた設定。つまり、飛距離・安定感・価格のバランスを重視する人にぴったりの1台です。
・3〜5gクラスの軽量リグや小型プラグを快適につかいたい人
・比較的パワーが必要なシーバス狙いで遠投が必要な場所で釣りしたい人
まとめ|REVO5 X VOLTIQは電子制御を身近にする注目リール
REVO5 X VOLTIQは、アブガルシア独自のVOLTIQ™電子制御ブレーキシステムを搭載した、かなり注目度の高いベイトリールです。最大の魅力は、キャスト時の飛距離と安定感を両立しやすい点。スプール加速時にはブレーキを抑え、失速時や逆風時に制御する設計により、バックラッシュに不安がある方でも扱いやすいリールと言えるでしょう。
- VOLTIQ™電子制御ブレーキを搭載
- 33mmスプール径でバーサタイルに使いやすい
- 12lb-100mのラインキャパでバス釣りに好相性
- FW/SW対応でチニングやライトロックにも展開しやすい
- 上位モデルより価格を抑え、電子制御を試しやすい
REVO5 X VOLTIQは、電子制御ブレーキをより身近にしてくれる、コスパ重視のバーサタイルリールです。
